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日本電計の業績
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連結業績
2024年3月期業績ハイライト
当連結会計年度における経営環境は、新型コロナウイルス禍から経済活動が正常化に向けて進む中、景気は一部に足踏みがみられたものの緩やかに回復しました。しかしながら、物価高や人手不足に加え、我が国及び欧米各国の金融政策、中国や欧州の経済停滞、米中対立激化やウクライナ・中東情勢を背景とする地政学リスクの高まり等、経済の先行きに関しては極めて不透明な状況が続いております。当社グループが属する電子計測器、電源機器、環境試験機器等の業界におきましては、人手不足を背景とする自動化・省力化を企図した設備投資や成長分野への研究開発投資が底堅く推移する中、当社の主要ユーザーである自動車業界では、世界的な脱炭素化の流れを受け、EVや燃料電池等の次世代自動車に係る開発やADAS・自動運転の技術開発には引き続き積極的な投資が見込まれております。また電子・電機業界では、様々な分野で電子化・デジタル化の流れが加速しており、5Gに関連する社会インフラの整備や、IoT等の投資の拡大が引き続き期待されております。しかしながら、世界的な景気減速懸念等を背景に、設備投資の執行にやや慎重な動きがみられ、当社の受注にも一部に影響が生じました。このような状況下、当社グループは、パーパス「計測技術で社会に貢献」、ビジョン「テクニカル商社への転身」を掲げた企業理念に基づき、中期経営計画の最終年度として、計測機器を主体とするコアビジネスの強化に加え、事業領域の拡大を企図した成長戦略を遂行いたしました。具体的には、次世代自動車市場、ADAS・自動運転市場、IoT市場、次世代通信5G市場を4つの重点市場と捉え、理化学、エンジニアリング、EMC、受託試験、インテグレートという5つの事業を推進すると共に、グローバル展開の強化を図ってまいりました。この結果、個別では売上高は89,317百万円(前年同期比1.6%増)となり、粗利益率が前年同期比 0.5%向上したことから、売上総利益は前年同期比672百万円増加しました。経費面では、人的資本投資や経営基盤強化のためのシステム関連投資等を積極的に行い、またコロナ禍からの営業活動の本格稼働に伴う出張費や広告宣伝費等も増加しましたが、営業利益は3,412百万円(前年同期比261百万円増)となりました。また、円安に伴う為替差益を273百万円計上し(前年同期は248百万円)、経常利益は3,918百万円(前年同期比325百万円増)となりました。国内子会社では、校正サービスを請負うユウアイ電子株式会社が堅調な業績を確保し、その他の子会社も低水準ながら利益を確保しました。海外子会社では、中国は春以降の景気減速の影響等から受注は弱含みましたが業績は増収増益を確保し、その他地域も全体として増収増益を維持しました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は108,539百万円(前年同期比3.6%増)となりました。営業利益は4,431百万円(前年同期比691百万円増)、経常利益は4,809百万円(前年同期比813百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,947百万円(前年同期比42百万円増)となりました。
売上高
営業利益
経常利益
親会社株主に帰属する当期純利益
ROE(自己資本利益率)
連結経営成績
(単位:百万円、%)
第73期 (2018年3月期) |
第74期 (2019年3月期) |
第75期 (2020年3月期) |
第76期 (2021年3月期) |
第77期 (2022年3月期) |
第78期 (2023年3月期) |
第79期 (2024年3月期) |
|
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売上高 | 94,990 | 100,646 | 93,368 | 82,669 | 91,857 | 104,778 | 108,539 |
営業利益 | 2,940 | 3,278 | 2,449 | 1,892 | 2,664 | 3,740 | 4,431 |
経常利益 | 2,971 | 3,445 | 2,496 | 2,132 | 3,030 | 3,996 | 4,809 |
親会社に帰属する 当期純利益 |
1,911 | 2,328 | 1,690 | 1,466 | 2,252 | 2,905 | 2,947 |
ROE (自己資本利益率) |
12.1% | 13.3% | 9.0% | 7.3% | 10.3% | 12.0% | 11.2% |