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【NI事業開発部】国立天文台の国際プロジェクト開発サポートへ参加

〈国立天文台が国際プロジェクトとして推進している TMT 第一期観測装置 IRIS 向け
ホール電圧読出機器の開発サポートを日本電計 NI 事業開発部が行いました 

 

日本電計は NI 社製『CompactRIO』を用いた TMT 第一期観測装置 IRIS 向けホール電圧読出機器の開発サポートを行いました。TMT(※1)は、国立天文台が国際プロジェクトとして推進している、次世代の超大型30m 光学赤外線望遠鏡です。日本は TMT 望遠鏡本体の製作、全ての主鏡材の製作と一部の研磨、観測装置の一部の製作を担当しており、その観測装置のひとつが、TMT の補償光学系に取り付けられる IRIS( アイリス ) と呼ばれる近赤外線撮像分光装置です。
 IRIS はアメリカ、カナダ、中国、日本共同で開発が進められており、日本は IRIS 撮像系を担当しています。IRIS 撮像系にはフィルター交換機構などの液体窒素温度下でモーター駆動する機構が複数あり、ホール素子で精密な位置検出などを行うのにホール電圧読出機器を開発しています。
今回、このホール電圧読出機器開発にあたり選択されたのが NI 社製『CompactRIO』で、本体コントロールユニットに各種入出力モジュールを差し込むだけで、様々なアナログ、デジタル信号の入出力が可能になります。
 CompactRIO には、NI Linux Real-Time OS が搭載されており、その Real-Time OS 上で動作するプログラムをLabVIEWで開発し、実装することで、高い信頼性と確定性をもってスタンドアロンでデータの収録や制御をすることが可能です。また、ユーザがプログラム可能なFPGA も搭載されており、 Real-TimeOS と組み合わせることで、ハードウェアタイミングを必要とする高速での処理も可能です。
 先述の通り、CompactRIO のモジュールには様々なセンサに対応した信号調節機能付きI/O モジュールが 70 種類以上用意されており、様々なセンサまたはアクチュエータと接続することができます。また、CompactRIO は工業規格の認定をうけた、小型かつ堅牢性、信頼性に優れた高性能な機器で、屋外などの使用にも適しております。 最大使用高度も標高 5,000m まで対応しており、それが山頂標高4,205mであるマウナケア山での TMTプロジェクトで選定された要因の一つです。
 今後、 IRIS 向けホール電圧読出機器のプロトタイプが行なわれ、NI 社製『CompactRIO』がIRIS への組込ユニットとして適しているか検討が続けられる予定です。日本電計は NI 製品の豊富なハードウエアの組み合わせをプロの目で見極め、お客様のニーズに対応した、オリジナルソフトウエアの開発サポートを行なって参ります。

 

IRIS-photo

(※1)TMT (Thirty Meter Telescope) は
日本とアメリカ・カナダ・中国・インドの5国
が協力して、ハワイ島マウナケア山頂域

建設予定の光学赤外線望遠鏡です。
直径 30 メートルの主鏡により、可視光赤外線域
では人類未踏の高解像度と高感度を実現し、
生命の存在する太陽系外惑星を探ります。
国立天文台 TMT プロジェクト

 

 

ご相談窓口

 

CompactRIOシステムは、コントローラ・シャーシ+モジュールユニット+ソフトウエアによって構成されています。

Linux Real-​Time OS​実行するプロセッサ搭載したコントローラと、ユーザプログラム可能​FPGA​搭載したシャー備え、モジュールユニットは多数のセンサやバスに接続し、アナログ および デジタル I/ O、マシンビジョン、画像処理、モーションコントロールなどの機能を提供します。過酷な環境向けに設計されており、制御/ 監視システムでの使用に適しています。(アナログおよびデジタル I/ O:電圧・温度・歪み・音響/振動)ソフトウエアはLabVIEWで直感的なグラフィカルプログラミングが可能となり、豊富なIPライブラリ、あらゆるハードウェアとの接続 機能、そして大規模な開発者コミュニティを備えた、テストおよび測定アプリケーションを作成するためのプログラミング環境がととのっています。

CompactRIO Image 03-640

 

NI 製品に関するお問い合わせ先
日本電計株式会社 NI 事業開発部
電話:03-5816-8831
Mail: embs-info@n-denkei.co.jp
受付時間:9:00〜17:00(土日祝日は除く)

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